人間精神の成果として映画

 ロードオブザリング二つの塔のDVDのメイキングですが3時間もあるのでまで全部見切れていないのですが、その映画製作にかけた人間英知と労力は凄まじいものがあることがよく判りました。全編CGのみを使った映像だと思っていましたが、ミニチュアも多用していました。ミニチュアといっても実際だと何百メートルもある城とか塔とかのミニュチュアですからその大きさは数十メートルにもなり、そしてその精巧さは数十センチからの撮影にも耐えるものでした。もちろんCGも何百カットにわたり使われており、クリエータの数は200名にものぼります。また、今回すごいのが戦闘シーンにつかわれた人工知能により動く兵士です。自分で判断し動作をするもので、敵を見つけると自動的に攻撃し、攻撃された敵も防御するというものです。これが、何千人ものシーンでも1体1体の兵士が自律的に勝手に動くというものです。

 テクノロジーの凄さ、先進性もありますが昔からの映画にも存在する編集にも、多くの労力をかけています。編集の中で改善点が見つかれば再ロケーションをして足りないシーンを撮影することを編集段階に入ってからも行っており、編集自体も映画公開の数日前まで行っています。

 監督のピーター・ジャクソンはほんとうにすごいひとですね。もうこういった大作は撮らないと言っているようですが、よくこれだけのパワーがありますね。アカデミショー11部門受賞も納得しました。

 ロードオブザリングは映画ではありますけれど、まさに人間精神の産み出したものです。

では、また